ロードディスクブレーキがじわじわ増える!

■ ロードディスクブレーキがじわじわ増える!

MTBクロスカントリーでは、10kgを越えていたバイクがどんどん軽量化されます。フレームや、オイル&エアーのサスペンヨンフロントフォークの軽量化もどんどん進みました。フレームは軽量なアルミチューブをティグ溶接したものをベースに、リヤセクションもアルミで組まれました。

初期は前三角と後ろ三角がリジッドなフレームでしたが、前後サス付きのフルサスモデルが普通になっていきます。オイル&エアーのサスペンションに、架空ピボット設計の可動域の大きく、しかも駆動トルクがかかるとロックして駆動する力をロスしない構造のリンクサスペンションが組み込まれました。

その後はカーボンフレームの前三角とリヤセクションを、駆動する力をロスしない構造の、リヤサスペンションが連結する形式が主流になります。それでもフルサス装備の競技レベルのバイクで、9kg台から8kg台まで軽量になっています。

そこで登場したのがフレームに台座を設定するV ブレーキで、ストッピングパワーはかなりのものでしたが、ウエットコンディションでのコントロール性能の低下や泥詰まりが課題になり、油圧のディスクブレーキが投入されます。

固定軸に剪断方向に力がかかるインターナショナルスタンダード台座のディスクブレーキから、駆動トルクに対して圧縮方向に力がかかるポストマウントと呼ばれる台座のディスクブレーキに変わり、この段階でロードバイクにディスクブレーキが採用されるようになります。

シマノはロードレースのブレーキングを解析して、MTB のディスクブレーキより、長い時間ブレーキングするので、耐フェード性の向上などが課題となりました。本格的にロードディスクブレーキの開発に取り組み、フラットマウントの台座のロードディスクブレーキを提唱しました。

MTB ユーザーよりディスクローターとブレーキパッドとのドラッグによる接触音を気にするし、上級ライダーより一般ライダーの方がダウンヒル中に長くブレーキングするので、広く普及させるには、熱対策が必要なことは必須となります。

ロードディスクブレーキのフレームやフォークの台座やアダプター、ストッピングパワーが変わる140mmローターと160mmローターの変換、ブレーキング性能、油圧システムのメンテナンス、オイルラインの管理、ブレーキパッドの交換時期の見極め、ブレーキ性能を100%発揮させる慣らし作業が必要な事など。

ストッピングパワーとスピードコントロール性能、ドラッグの解消、ブレーキレバーの引きの軽いフィーリング、ディスク対応ホイールの着脱、スルーアクスルの取り扱い、パンク修理時のディスクローターの加熱の注意、それらの特性をユーザーに知ってもらうことも、普及の道筋として重要です。

MTB のフレームはディスクブレーキ台座と、V ブレーキ台座の搭載が普通になり、ライダーの好みにより選べる段階にきて、しばらくは軽量化とかの意味合いもあったのかVブレーキの支持派もいましたが、悪天候下でのスピードコントロール性能を重視するのが主流になって、ディスクブレーキが標準化しました。

今ではMTB は油圧やケーブルで操るメカニカルのディスクブレーキ装備があたり前になってしまいました。それでも、そのころを振り返るとディスクブレーキが標準になるまで10年か買っているそうです。さて、2017年ディスクブレーキ装備のロードがどこまで伸びるか。

すでに、台座の規格は違いますが、ディスクブレーキ装備のロードバイクは販売されていて、話題性があって、キャリパーブレーキにこだわりのないライダーがユーザーとして増えています。ディスクブレーキとメカニカル、ディスクブレーキと電動メカなどの組み合せが考えられます。

実際に油圧ディスクブレーキ装備のロードバイクに乗ってみると、バイクを止めるストッピングパワーは大きいし、安全んは知れるスピードへコントロールする性能も優れているので、キャリパーブレーキのバイクに乗るとブレーキングの違いに気を使うそうです。

だから、実質的にはロードのディスクブレーキ装備のバイクは市場でスタートしてしまっていたのですが、UCI 登録のプロチームが使う機材には承認が必要なので、2016年に一旦試用期間が設定されて解禁され、再び2017年に使用が公認されました。レース中の使用フィーリングや、キャリパーブレーキとの違いはあるのでしょうが、すでにディスクブレーキユーザーが多くの勝利を重ねています。

ロードバイクのディスクブレーキはシマノが提唱していたフラットマウントがフレーム側の台座として標準化され、シマノ、スラム、カンパニョーロは製品化して、各グレードの完成車や、カスタムフレームにインストールされるでしょう。

ロードバイクのディスクブレーキ化の普及のネックは、フレームやホイールの規格が完全に変わることで、今までのフレームにパーツ交換で対応できるものではありません。完成車としての買い換え、カスタムフレームやホイールの買い換えなどのユーザーの決断が必要なので、MTBクロスカントリーの場合と同じく、じわじわと進んでいくでしょうね。